募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

就労移行支援・就労継続支援事業所及び障害者就業・生活支援センターの職員に同席してもらい、本人の障害特性を説明してもらい、本人との接し方の注意をおしえてもらった。

その他の配慮

支援事業所で共同作業が苦手のため本人専用のスペースで黙々と作業しているとの情報が役立った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

仕事の指示や相談は、監督職の工長又は工長の部下の組長が担当している。
その他の相談や本人が話したいときの聞き役は、管理部の参事補が担当している。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

最初は本人の作業に必要な部品を他の従業員が用意していたが、部品によっては自分で用意させるようにした。作業スピードが速くなり健常者と同じになったので、別の作業も本人に担当してもらうようになった。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

1日の仕事の順番は、上記従事作業①→②→③→④である。本人は1つの作業を終了したら近くにいる従業員に報告する。報告を受けた従業員は監督職に報告する。監督職の工長又は組長が本人の所に出向き、次の作業の指示を行う。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、体調に配慮すること

守衛所に本人の顔写真、氏名、作業場所、勤務時間を伝達し、本人が困ったときに対処できるようにしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

企業全体に障害者の受け入れを説明し、監督職や本人の近くで働く作業員に障害特性を説明している。

その他の配慮

工場内で安全を確保するため本人の移動範囲を広げないことに配慮した。本人専用の作業台、部品を入れる作業箱、台車を用意した。本人の作業台、部品置き場、廃棄キャップ分別場所は約20～30メートルの一直線上の通路ぞいに配置されており、本人の作業台近くに2台の作業台があり、本人が近くの従業員に作業終了報告をしやすいように配慮している。