募集・採用時の合理的配慮

募集内容について、音声等で提供すること

• 求人票に関しては本人が拡大鏡を用い確認済であったが、労働契約書の内容は担当者が読み上げることにより、条件面等確認してもらった。

採用試験について、点字や音声等による実施や、試験時間の延長を行うこと

• 面接は1回のみで、本人に負担がかからないように配慮した。
• むしろ、通勤や業務内容に不安や支障がないか、本人にじっくり検討してもらうようにした。

その他の配慮

• 面接時に、一通りの業務を体感してもらい、大型LPガスタンクの圧力メーター判読等が可能か慎重に確認を行い、本人の意思を尊重した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

• LPガス充填所の工場長が、業務指導や本人からの相談に対処している。

拡大文字、音声ソフト等の活用により業務が遂行できるようにすること

• 大型LPガスタンクのメーターが高くて見えづらいことから、手すり付きの踏み台を購入した。
• A4サイズのマニュアル等をA3サイズに拡大印刷し、少しでも読みやすくするように対処した。
• それでも細かく読みにくい文字等は、工場長が読み上げ説明を随時行い、本人に理解してもらうよう対応している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 通院や私事による休暇希望には、他の社員が宿直できるよう柔軟に対応できるようにしており、本人にも気兼ねしないよう伝えている。
• 風雨や降雪の場合、通勤事故が無いよう出退勤時刻に多少幅を持たせている。

職場内の机等の配置、危険箇所を事前に確認すること

• 危険箇所への立ち入り業務は無い。
• 社員は視覚障害者と共に働いていることを常に意識し、整理整頓に日頃から気を遣っている。

移動の支障となるものを通路に置かない、机の配置や打ち合わせ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

• 広い敷地で新しい建屋のため、通路や階段・事務室は余裕がある構造であり、移動に際し障害物となるような物は特に無いし、工場長が社員にそのような物を置かないよう指示している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

• もともと宿直員は障害者向けの職種であったため、他の社員はある程度心得ているが、障害の内容や特性については本人の了承のもと、職場全員に説明を行っている。

その他の配慮

• 月火の週休2日制であるが、生活のため収入を増やしたい希望があり、法定内で勤務日数を増やすよう対応している。