採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

（実例）
配属部署は看護部門の管理室であり、看護部長が上司として体調の相談を受けることにしている。
事務能力はあるが、急ぎの仕事は体調面で無理になるので、仕事の指示を出す時は時間的に余裕をもって作業できるように配慮している。

机の高さを調節すること等作業を可能にする工夫を行うこと

（実例）
椅子については体に合わせた椅子を購入する予定をしていたが、本人の意見で、現在あるものを使用している。

スロープ、手すり等を設置すること

（実例）
病院のためスロープ手すりは設置済み。
病院敷地内に職員駐車場があり、部門ごとに駐車場を割り当てている。冬場は積雪や凍結で歩きにくくなるため、できるだけ近い場所に駐車場を変更することとしている。

体温調整しやすい服装の着用を認めること

（実例）
これまでの病院の規定では、女子職員の制服はスカートとされていたが、寒さに弱いとの申し出があったことから、ズボンの着用を認める規定に改正を行った。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

（実例）
当病院は、採用時に5日間の有給休暇を付与し、6カ月経過後さらに5日間の有給休暇が付与される。
定期受診の他、本人の体調に合わせた通院が必要となることから、休みやすい環境作りを行っている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

（実例）
日によって、一日の時間によって体調が変わるため、服薬、自己注射で体調管理を行うことができるようにしている。それでも回復が遅い場合は、看護師用の仮眠室を自由に使用し、ベットで横になれるようにした。