募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

（実例）
会社としては、聴覚障害者との関わりが初めてであったため、ハローワーク及び障害者職業センターのカウンセラー、手話のできるジョブコーチが同席した。
関係機関からは、これまでの経歴や障害特性について説明を行った。
ジョブコーチの手話通訳により、会社の雇用条件や本人の就業意欲の確認を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

（実例）
聴覚障害者を受入れた時のコミュニケーションに社員の不安が大きかったこと。
また、製造に係る基本的な業務をマスターするのに通常2～3ヶ月かかり、小規模事業所では指導者が付きっきりで指導することもできないことから、トライアル雇用の最初1か月間にジョブコーチ支援を利用し、聴覚障害者と社員とのコミュニケーションの取り方について協力を得ていた。

同じ業務を行うベテラン社員（役職はない）が指導にあたっているが、最初にジョブコーチが入りうまく意思の疎通のコツをつかめたことで、今では、身振り手振りで作業指示ができている。（ほとんど筆談はしない、作業マニュアルは渡してあるため障害者本人も努力している。）

業務指示・連絡に際して、筆談やメール等を利用すること

（実例）
月1回の朝礼の時に手話通訳を入れ、会社の方針等がきちんと本人に伝わるように配慮している。
充分仕事に慣れるまでは、本人の負担を軽くするため、複数人で作業する業務からは外し、一人で責任を持って任せられる作業に従事させている。
ゆくゆくは、他の作業もできるようにチャレンジさせる予定。

危険箇所や危険の発生等を視覚で確認できるようにすること

（実例）
担当業務は、カーテン生地にプリーツ加工を行う部署であり、この作業は、プリーツ用にひだに折りたたんだ後、専用の機械に入れ、熱によりプリーツを作るが、これまでは加工時間が終了するとブザーで知らせるようにしていたが、回転灯を取り付け、本人が光で終了に気づくように変更した。

特別に要した費用　（　）はうち助成金充当部分※
40,000円位

※配慮を講じるに当たって、特別に要した費用や助成金の支給を受けた場合の金額を記載しています。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

（実例）
障害内容を隠すことはできないため、トライアル雇用初日に、社員の前で本人の紹介を行った。ジョブコーチもいたため、本人が手話で行ったあいさつを通訳してもらった。このことで、うまく従業員の中に溶け込めたように思っている。