募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

能力開発訓練施設の支援員が面接に同席し、本人の障害特性の説明。実習の提案。

その他の配慮

親が安心するように、事業所側から母親に職場見学を提案。母親が事業所を見学。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

人材開発担当取締役が、現場担当者を一人選任。選任担当者から指示。常時、

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

最初は印刷機の鉄板の磨きから始めたが、本人の習熟度を担当者が随時把握し、印刷機の分解、現在は、調整まで任せられるようになった。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

本人には口頭指示のみで、スムーズに進んだ。業務指示内容は、そのつど明確に口頭指示。作業手順を指示した。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、体調に配慮すること

就労1年間は無遅刻・無欠勤であったが、1年後、メンタル面で体調を崩し、遅刻・欠勤が増え始めた。ハローワーク・支援機関にも連絡した。1か月休職とし、その後も、ラッシュ時の出勤は難しいとの本人の意向を汲み、出勤時間を遅く設定、人事開発担当者より「とにかく、会社に顔を見せにくればいい」との声かけで数ヵ月後、完全に復帰し、現在に至っている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

採用が決定した場合、本人の同意を得て、会社内のホームページに、新入社員のプロフィールを掲載。（一般の新入社員と同等の扱い）本人への配慮事項も掲載。全社的に理解を進めている。

その他の配慮

直属の担当者より、ビジネスマナー等も随時指示。本事業所の社員になったら、障害者にかかわらず家族的なサポートを心がけている。（2年半前より、格段に社会人としての成長が見られた）