募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

• 支援機関の職員が同席し、前職に係る状況等を補足している。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

• 障害者担当：管理課係長。障害者担当期間は、12年。
• 相談の受け方、指示の仕方等は特にマニュアル化することなく、その時々で適切に対応するよう努めている。
• 1日1回は、言葉を交わす事に留意している。
• 時間を守れない者については、現場責任者ではなく担当から注意をしている。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

• 業務量は、その日に決定されるため目標量等を予め決めることはしていない。
• 次の行動に移る判定基準は、現在の仕事のクリアと本人の興味による。ただし、採用後20年近くになる者で採用時から変わらず同じ業務（量）を続けている者もいる。（障害の特性上、業務や業務量の変更にデリケートな者が多い）

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

• 現場責任者は帽子に赤ラインを入れ、分からないこと等が発生した場合にはすぐに聞きやすい仕組みを作り、作業指示系統を明確にしている。
• 指示に際しては、文字を読めない者もいることから、まず行動で示し作業の見守りを続ける等の工夫をしている。
• 口頭での説明に加えて、実際の行動で説明している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、体調に配慮すること

• 事前に予定を踏まえた上で、シフトを作成している。
• 休憩については、時間を超過する者がいるが、注意に留めている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

• 現場の管理者にのみ、障害内容等を開示している。

その他の配慮

• 時間の認識が出来にくい者に対しては、直接その都度伝達をしている。