募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

面接については、ハローワーク職員、障害者職業センターカウンセラー・ジョブコーチ、就労移行支援事業所の支援員が同席した。

面接・採用試験について、文字によるやりとりや試験時間の延長等を行うこと

漢字を書くことが極度に苦手なため、履歴書をパソコン入力で作成することを認めた。

その他の配慮

コミュニケーションに問題があることから、面接では正しい評価が困難であるため、雇用前実習を行いジョブコーチ支援を活用。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

業務指導や相談については直属の係長を担当者とし、不在の時の為に補佐的なものを数名定めた。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

障害者職業センターのジョブコーチ支援を活用し、指示の出し方やメモの取り方などを工夫した。
漢字の読み書きができないためタッチパネル付の電子辞書の使用を認めている。
漢字が読めないことで職域が限られると思われたが、百貨店から発行される伝票とのし紙のチェック作業では、予備知識がないためか、障害のない者よりも早く正確にできているので驚き、助かっている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、体調に配慮すること

百貨店の配送センターであるため業務の繁忙期と閑散期の差が大きく労働時間や仕事内容が季節により変わる。そのため、本人と相談しながら労働時間などを調整している。定期通院が必要なため休暇を配慮。
体調が不安定になった時は柔軟に休憩を取ってもらっている。

感覚過敏を緩和するため、サングラスの着用や耳栓の使用を認める等の対応を行うこと

ホコリ等に過敏なためマスクを常に着用。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

同じ業務についている社員に障害のある方だということを周知している。しかし、障害特性など詳しくは伝えていない。

その他の配慮

仕事以外のプライベートな問題から調子を崩すことが多いため、障害者就業・生活支援センターや医療機関で定期的に相談・カウンセリングを受けている。