募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

（実例）
一人ではバスにも乗れないためリハビリセンター職員同伴。自分の言いたいことをうまく伝えることが苦手で特に初対面の人とは話がスムーズにできないため、リハビリセンターの先生がフォローしながら面接を進めた。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

（実例）
事業所内に特に担当者はおらず、リハビリセンターの先生が1ヶ月間つきっきりで教えた。通勤経路から始まり職場に到着し靴箱の場所から仕事の内容まで一つ一つ教えた。覚えることが苦手なため、行動内容全てを写真入りのカードに書き示しファイリングしたものを見ながら説明した。先生が来なくなってからは、困ったことがあれば事務所の施設長へ報告するようにしている。

仕事内容等をメモにする、一つずつ業務指示を行う、写真や図を多用して作業手順を示す等の対応を行うこと

（実例）
覚えることは苦手だが文字を読むことができるため、仕事の手順を写真・図・文字入りで説明したカードをファイリングし、カードを一枚一枚めくると次の行動がわかるようにした。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

（実例）
1日1時間半×5日勤務。定期的な通院はなし。体調を崩し2カ月休んだことがあった。当初は1週間休む予定であったが、入院したため休みが長期化したが事業所側は期限を決めずに本人が回復するまで復帰を待った。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

（実例）
採用にあたり、障害名、障害特性を全従業員に周知している。周囲は当施設利用者に接するような感じでゆっくり、わかりやすく、話すようにしている。少々間違ったことをしても、指摘するとかえってパニックになることがあるため一つ一つ注意せずに見守っている。

その他の配慮

（実例）
年3回程度、リハビリセンターの先生が訪問し施設長と本人との三者面談を行っており、困ったことはないかなど確認している。