募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

障害者就業・生活支援センターの担当者が同席。障害特性及び定着のための説明を行う。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

同じ作業場に配置されているパート、フルタイムの者が、交代で作業の指示を行っている。指示を行っている者の実務経験は4年～20年程度。担当者は決めていない。出勤状況、仕事の量に応じて、担当は変わる。同じ作業場に従業員は12人いるが、シフトで出勤している。ラインに入る時工程を指示する。ラインは5～6人で従事している。

仕事内容等をメモにする、一つずつ業務指示を行う、写真や図を多用して作業手順を示す等の対応を行うこと

入社からしばらくは、仕事で指示されたことを、本人がメモを取っていた。各コンテナに便名や商品名の紙を貼ってあり、間違いがないよう作業を行っている。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

荷物をコンテナにきれいに積み重ねるのが苦手であるため、ある程度の所までさせて、ポジションチェンジを行っている。重さを記入する時は、チームを組んでいる者が、行き先、依頼主、計量、重さの伝達を的確に行い、記入だけさせている。最終的に重さの合計を出すのも本人にはさせていない。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

同じ作業場にいる者全員に、入社後、記憶障害があることを伝えた。

その他の配慮

入社から2ヶ月間は、就業・生活支援センターの担当者が、定期的に訪問し、仕事の進捗状況について確認を行い、一緒に就労している人に対し、意見を聴取していた。
本人に配慮し、周りの者には基本的には特別扱いしなくていいと言っている。本人から業務に対する要望等は今のところない。
作業場はフォークリフトが頻繁に通り、コンテナの開け閉め等ぼんやりしていると危険であるため、けがをしないよう十分配慮している。