難病患者のクリーニング作業及び配送業務における合理的配慮事例

2016年度作成
事業所名
合理的配慮事例・28012
業種
M-宿泊業
従業員数
292 人
職種・従事作業
1.ホテルで使用するシーツ等の寝具類のクリーニング等を行う(所属先)工場に勤務。
2.シーツやタオルの洗浄機への投入や洗濯後の仕上げ(プレス)等の作業、及び寝具類の配送(運転)業務を担当。
障害種別
難病(クローン病)
障害の内容・特性
症状としては、腹痛や下痢、体重減少等が生じる。特に、寒い時にお腹の調子を悪くしたり全身倦怠等になる。
障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細
  1. 特に定期的な面談は設けていないが、同じ工場内にいるので毎日声掛けを行い、体調不良等を生じてないか確認している。
  2. 管理者である所長と工場長との役割が相互に補完しており、本人の安定的な勤務を促進している。工場長は仕事に対する心構えを父親のような厳しさで指導する一方で、所長がきめ細かい気配りで本人にストレスをためないよう母のように声掛けをし育成している。そして、相互に協力して、本人が自立心を持って病気と仕事を両立させることができるように努めている。
  3. 難病の方に安心して長く勤務してもらうためには、本人が自分の病気のことをよく理解し、主体的に病気と仕事の両立を図るよう行動できることが重要。そのためには、管理者は本人がそのように行動できるまで根気強く育成指導する必要がある。
  4. また、本人には現在のパート雇用から契約社員や正社員への道筋を示している。そして、そのためには、トラックの運転免許を取得して運転業務の範囲を広げるよう指導している。現状では本人は今のままで良いと思っているようだが、将来の仕事のこと等を本人に話してあげることが安心して長く働けることに繋がる配慮事項になると考えている。
配慮を受けている障害者の意見・感想等
  1. この職場に就く前に大腸の手術(切除)をしたが、その後この病気で特に大きな増悪はなく経過している。
  2. 勤務して丸二年が経過し、担当する仕事と職場にも慣れてきた。また、病状も安定している。しかし、運転業務等担当する仕事も増えてきた(午前中は配達(運転)の仕事で、午後からは工場での作業に従事する等)ので大変である。
  3. 所長は話しやすく、何かあれば直ぐに相談に乗ってもらうようにしている。
  4. 寒いところより暖かい所の方が自分の体調には良く、上司には配慮していただいている。
    また、大腸を切除したため吸収が良くないので、食事のことや水分補給には気をつけている。食品・食事(昼食も含めて)については、自分だけでなく家族もチェックしてくれる。

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