募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

障害者就労・生活支援センターからのジョブコーチに付き添ってもらい、対象となる障害者、事業所の現場管理者を交えて、障害特性や就労上の配慮すべき点の説明を受けた。その席で事業所からは具体的な作業内容や雇用条件などについて説明しお互いに納得した。

その他の配慮

県のチャレンジトレーニング制度（民間企業が障害者を雇用するに当たり短期の就業体験を行う事業）を活用し、3週間の実習を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 現場管理者を担当に定め、就業時に適正な業務指導を行った。
2. 指導担当者とは別に障害者職業生活相談員を選任し、職場適応の向上を図った。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

1. 採用当初は作業量、質についてのノルマ設定を控え、簡単な説明だけでどこまで理解できているか、また、一つのことをやり続ける集中力があるかを判断している。一つのことができるようになってもしばらく（概ね1週間）は作業種類を増やさず、時間をかけて育成する。作業が一定のレベルに達したら、声をかけ達成感を感じられるようにしている。
2. 障害特性や適性を見極めて作業を割り当てることにより、戦力として育ってきている。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

作業内容を振り返り、間違いがあった場合にはその部分を明確に伝え修正させている。通常の作業指示は書類で行うが、判断できない場合には、わかりやすく作業メモを作り、現場管理者が説明の上、本人のロッカーに貼り、繰り返して確認できるようにしている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 電車通勤のため、生活リズムを崩さないよう、できる限り始業時刻、終業時刻を一定に保つようにしている。
2. インフルエンザやノロウィルスなどの感染症予防や対処方法を文章で作成し、必要に応じて家族や保護者にも通知している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

障害者が多数在籍するが、福利厚生面や全員常用雇用であるなど障害者と障害のない者の境目がほとんどないので、あえてプライバシーに関する特別な配慮はしていない。

その他の配慮

「食品加工業」という業種のため、衛生管理を目的にアルコール噴霧を行っている。従来は自主的に行っていたが必ずしも守られていなかったことがあり、今は1時間に1回「全員消毒タイム」を設けることで、衛生管理を徹底している。