事業所名

合理的配慮事例・28022

業種

医療　福祉

従業員数

320 人

職種・従事作業

在宅勤務による事務書類作成、財務関係事務処理等

障害種別

難病（強直性脊椎炎）

障害の内容・特性

反応性関節炎、炎症性腸疾患に伴う関節炎、若年性脊椎関節症、分類不能な脊椎関節症などともに、血清反応陰性関節炎（脊椎関節症）に含まれる疾患の一つである。本人は、靭帯及び関節の炎症による腰痛のため通勤に困難がある。

募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

ハローワーク専門援助部門担当者からは、特に骨盤周辺の関節の炎症による腰痛のため、移動が困難であると聞き、本人の自宅とスカイプ（インターネット電話サービス）を使って採用面接を行った。

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

病気の症状について、予めハローワーク専門援助部門担当者から説明を受けていたので、支援者の同席についての要望が出されたときは認める予定であったが、特に要望がなかったので支援者の同席はなかった。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

• 業務指導、体調状況の確認は係長と課長が連携して行うこととし、何かあればどちらかに直接相談するように本人に伝えている。また、本人の了解を得て係長、課長とで情報共有するようにした。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 在宅勤務においては、会社の支給するパソコンを設置した自宅の一室を職場として見立て、チャットワークを活用して本人の仕事状況を確認している。
• 本人の能力を活かすためには、病気の症状を極力抑えることであり、そのために会社は協力する、という旨を伝え、体調が悪いときや通院したいときは遠慮なく申し出るよう伝えた。
• 毎日その日の業務内容を日報に書いて提出させ、その日の感想等も読み取れるようにして、ちょっとした変化を見落とさないように工夫をしている。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

• 最初は急ぎの仕事を回さず、締め切りに余裕のあるものから始め、本人と相談しながら徐々に業務量を増やしていった。
• ほとんどの業務はチャットワークを使って進めている。確認作業も多いので全て文字と音声で記録している。
• 業務が多岐にわたっているので、マニュアルを整備する必要があるが追いついてない状況にあった。
  このため、取り組んだ業務は自分流で構わないので、メモに取って保存しておくよう伝達していたため、急に体調が悪くなって業務を引き継ぐときもスムーズに実行することができた。また、行き違いやミスがあったときも、どの部分でミスが生じる可能性があったか、確認することができた。この詳細な記録を保存していた結果、精度の高いマニュアルを作ることができた。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

在宅勤務であるので、今のところ障害の内容を他の労働者に説明する機会がないが、必要なときは本人の了解を得た上で、個別に説明する。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等