募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

採用面接時に広域障害者職業センター担当職員、保護者に同席してもらい、対象障害者の受け答えを補足する形で、障害特性や通院の状況について説明を受けた。

その他の配慮

当社の方針として、面接時には、支援機関及び保護者に同席してもらうが、説明や質問は本人と向き合い行っている。よって、説明及び質問は、単純かつ明瞭な言葉を選び行っている。また、表情等により理解できていないと思われる際は、都度確認をして質問を促す配慮をしている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

専任の相談担当者は置いていないが、雇用している障害者8人に対してスタッフ5人がともに作業を行っており、いつでも相談対応等が可能な状況を作っている。休憩時間においても、常にスタッフと障害者とが同じ部屋で過ごし、昼食も一緒に取ることによって、円滑なコミュニケーションが持続するように配慮している。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

ホワイトボードを活用して、その日に行う作業の種類と量を記載し、ラインによる業務の流れを視覚化することによって、作業が途切れることなくスムーズに続くよう配慮している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1日8時間、週5日のフルタイム勤務を設定しているが、無理なくモチベーションを保って勤務できるよう、体調の悪いときなどは、本人と話し合い、必要に応じて早退を促すこともある。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

スタッフに対しては、障害者であることを意識せず、障害のない者と同じように接するよう説明している。また、親会社との交流の場（新年会等）にも参加することで、グループ企業全体として障害者雇用の意識が高まるように配慮している。さらに、グループ企業（就労継続支援A型事業所）スタッフとの交流会を開き、職場における課題等を共有することが、解決策を検討する上で役立っている。

その他の配慮

不定期に支援機関の訪問を受けている。
長期の職場定着の要因として、障害者同士のチームワークがある。先輩の障害者スタッフが後輩に仕事を教え必要な声掛けをすることで相互のコミュニケーションが活発となり、些細な悩みは現場レベルで早期に解決が行えるように取り組んでいる。現場で解決できない問題が生じた際には、現場責任者へ報告をして解決を促すような関係づくりをしている。