募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

面接の事前準備として、対象者の難病に関する情報収集を行い、その特徴を理解していたことから、体調などに配慮しながら面接を実施した。

その他の配慮

ハローワークからの紹介を受けての面接であり、事前に窓口担当者との連絡を密に行い、対象者の求職者情報を共有しつつ、難病について十分に理解したうえで面接を行った。特に、難病患者の採用は初めてであったため、「クローン病」についてあらかじめどんな病気か、どんな経過をたどるのかなど心理的な面も含め情報収集を行った。また、採用基準としては障害のない社員と同様に就業意欲や社会人としてのマナーなどを重視した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

社長・総務課長・現場管理職が一体となって業務指導及び相談を担当している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

定期的な通院に関しては、有給休暇で対応している。
病気の特徴から、1度に通常の食事の量が摂れないことを考慮し、1日に複数回（5～6回）に分け、食事の機会を設けるなど弾力的に対応している。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

体力面の不足を考慮し、休憩時間の柔軟な取得を認めている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

対象者の採用が決定した後に、社員を一同に会し、「トイレの回数が頻繁になること」、「1日の食事の回数が複数回となること」などについての説明の機会を設け、個々の社員が十分理解をしたうえで、実際の勤務態勢という流れを作った。