募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

障害者就労支援センターの職員が同席した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

所属部署の主任が窓口となり、相談及び業務の指示を行い、担当課長との連絡調整役を担っている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

勤務は9時～13時、週5日（土曜日・日曜日・祝日休み）。
有給休暇が付与される前（採用後6か月以前）でも、体調が悪い場合は、休むように伝えていた。
有給休暇が付与された後（採用後6か月以降）は、2か月に1回の通院及び体調不良の際は、有休を取得している。
勤務中に体調が悪くなった場合は、本人から申し出てもらえるように、普段から声掛けをしている。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

採用当初から、症状の進行を考慮し、業務量を少なめに設定するとともに、特に、重い物は持たせないようにしている。また、本人が急遽休んだ場合でも業務が滞ることのないような業務体制を整備した。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

対象者の希望により病名の公表はしていないが、採用時に、所属部署内の職員に対して症状の説明を行った。また、説明の機会を設けたことで、重い荷物を運ぶ際には他の職員が代わりに行うなど、協力関係ができている。なお、他部署には、直接的な本人との業務上のつながりがないため、症状の説明はしていないが、足を引きずっていることは知っている。　

その他の配慮

長時間座っていると、いすから立ち上がる際にバランスを崩して転倒することがあるので、部署内の職員には、常に本人に気を掛けるようにしている。
症状の進行もあるが、対象者は働きたい意志があるので、対象者自身の負担感を考慮して、職務内容や業務量を配慮している。
症状が進行し、徐々に体が思うように動かせなくなってきており、最近は転倒することが多くなってきているので、階段は使用せず、エレベーターを使用するように伝えている。
職員用の自転車駐輪場は地下にあるが、坂があり、出勤と退社時に自転車を移動させることが負担であると対象者より申し出があったため、1階の来客者用駐輪場の使用を許可した。