精神障害者の機械操作・部品加工業務における合理的配慮事例

2016年度作成
事業所名
合理的配慮事例・28047
業種
製造業
従業員数
48人
職種・従事作業
ビジネス用ケース製造における機械操作・部品加工
障害種別
精神障害
障害の内容・特性
統合失調症
障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

 話し合いは、作業日報をもとにして、毎日している。また、仕事をしていて、できないときは、時間の経過とともに、「内容が分からなくなる」、「対応を間違う」ことなどを防ぐために、その場で、周囲の従業員に対して「できません、難しいです」と相談するように指示している。

配慮を受けている障害者の意見・感想等
  1. 以前の会社と比べて、この会社は温かみがある。人権の尊重というか、「〇〇くん、よく仕事できるなぁ」と普通に話しかけてくれて、食事に行ったりしていた。仕事で、最初に何につまづくかというと、人間関係と、仕事に対する達成感の持続である。障害者は、どうしても偏見の目で見られることもあるので、仕事で見返したいと思っていた。そうした中で、はじめは「〇〇くん」という呼び方だったのが。「〇〇さん」に変わってきた。自分でスキルアップしていって、自信をもてるようになったら、人間関係もうまくいくようになった。この会社の、自分の部門は、障害者を一人の人間として尊重する風土がある。この会社では、一人一台の機械が与えられていて、自分のペースで仕事をできるのが良い。また、この会社は、レベルの高い仕事から、そうでない仕事まで幅があるので、すごく簡単なことから始められ、レベルアップしていけるのが良かった。障害者が、ずっと同じ仕事ではなく、キャリアアップしていけるのが、この会社の良いところでもある。また、自分は、以前、手先の器用さをつけるために、プラモデルづくりをしたりしたが、仕事につくための前準備も必要ではないかと思う。そして、達成感があると、仕事に喜びが見い出せる。
  2. 物差しで測って穴をあける仕事をしているが、自分なりにやりながらやっている。仕事をしていて良かったなと思うのは、できなかった仕事が段々できるようになったときである。
  3. 仕事をしていて、悩んでしまってときは、仕事を終わってから、リーダーやサブリーダーに話をしている。この会社の良いところは、失敗とかしたりしても、厳しく言われることがなく、話を聞いてくれるところ。難しい作業をすることになった場合で、タイミングよく言いに行けないときは、ちょっとしんどいこともあるけど、話を聴いてもらいたいので、できるだけ早めに相談に行っている。

作業の様子

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