募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

面接は、5～6名の集団面接だったが、当事者のみで行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

一緒に作業する同僚の担当者（指導者）を配置している。

仕事内容等をメモにする、一つずつ業務指示を行う、写真や図を多用して作業手順を示す等の対応を行うこと

本人用に手順書を作成した。メモも随時取る時間を作る。わからない・忘れたときにはいつでも声を掛けられる体制作りをした。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

障害のない従業員と変わらず本人の申出があるときは休ませている。（通院等早めに本人から申出があるため問題なく確保している。）意欲が高く、休まずたくさん仕事をしたがるところがあるが、臨機応変に対応している。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

本人の技量を見て調整しているが、本人はもっと仕事をさせてほしいと主張してくることがあり、管理者と折り合わないときは、本社の担当も間に入り説明し理解してもらうこともあった。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

障害者枠の雇用であることはすべての従業員に周知しているが、障害の種類・特性・傾向は近くで作業する人のみ承知している。

その他の配慮

本社から就業場所へ行くときは、必ず本人へ体調を含め近況確認として、声を掛けている。そのとき相談を受けることもあるが、一担当者では答えられないことは、会社として上司が本人へ説明することもある。
高次脳機能障害だけに絞らず、障害者と一緒に働くにはという内容で、障害者就労・生活支援センターが採用前から2～3回従業員に研修を行った。