募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

障害者就業・生活支援センターの企業支援員に、実習から面接までサポートしてもらった。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

社員1名（経験7～8年）を担当者としている。障害があり、注意する点は承知しながら、他の社員と同じように接してもらっている。仕事の生産量については、本人に言わないようにしている（プレッシャーにならないように）。本人から担当者に相談があった件については、担当者から代表取締役に報告され、代表取締役から本人へフィードバックをしている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

ダンボール箱を運ぶ際に手を入れる穴に補強紙を1枚貼る単純な作業であり、マニュアル作成の必要がない。業務の進捗及び目標については本人のプレッシャーにならないよう、言わないようにしているが、ミスをされると商品ロスになるので、ゆっくり・正確に作業をするように指導をしている。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

休暇や早退は本人の申出のとおり取らせている。他の社員より出社時間は遅く、退社時間は早く設定し、障害のない社員の出退社時間（混雑した状況）に被らないようにしている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

業務の進捗・目標は設定していないため、その日の本人ができる範囲で作業をしてもらっている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

本人の入社時に社員へのミーティングを行い、仲間意識を持ち、障害者差別をしないこと及び本人の障害特性について伝達した。直接の作業場担当にはさらに詳細な伝達を行った。直接の作業場担当以外に周知を行った大きな理由は、工場内ではクレーン車が行き来しており、本人が工場内を移動する際の安全面を考えたことによる。

その他の配慮

本人には、出退勤及びトイレ移動の際、クレーン車が行き来しぶつかる危険性があり、なおかつ機械音が響き声が届かない屋内ではなく、工場を出て屋外を移動するように伝えている。　作業場は、工場の端でクレーン車があまり来ない安全な場所で固定している。