募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

障害者就業・生活支援センター職員の同席を認め、障害特性や配慮事項の説明と面接における本人回答への補足を行ってもらった。

その他の配慮

仕事内容への不安があるように見受けられたため、事前に就労支援機関の担当者と一緒に職場見学や勤務内容の説明を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

本人の上司である係長職の者を担当としている。業務指導、相談は上司が行い、作業は所属班（係長含め2名）で一緒に行っている。最初は3名で作業ルートを回っていたが、慣れてきたため通常の2名で回るようになった。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

マニュアルの作成はしていないが、危険を伴うため、最初に丁寧に指導を行った。
他の班と違い収集のコースも固定にしているが、たまたま本人の自宅周辺のコースであるため、ある程度地理的にも理解をしている。
構内での作業については、その都度作業指示を出して進捗状況を見ながら作業を行っている。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

出退勤時の体調チェックリストを本人から上司へ提出させている。上司からその日の状況を所属班の他メンバーにも共有し、メンバーからも作業終了後に情報を共有して本人の変化等で何かあれば報告できる体制を整備している。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

従業員が使用する休憩場所で、他の従業員と一緒に食事を摂りながら休憩している。　昼の休憩中は好きなように時間を使って、リラックスしている様子である。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

月・火・木・金曜日の週4日勤務から開始し、水曜日に中休みできるよう配慮した。1か月後に月～木曜日の連続勤務での週4日勤務に移行し、3人体制から通常の2人体制に変更した。2か月経過し、業務上も体調面も特に問題なかったため、週5日勤務に移行した。
変化があると緊張が見られるので、本人の担当ルートや同乗者は固定して緊張感を考慮している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

初めて障害者を雇い入れるに当たり、危険を伴う業務であるため社員全員に対し説明を実施し、理解と協力を得た。

その他の配慮

廃棄物の回収ルートとメンバーはローテーションで変わっていくが、当該障害者がいる班は、ルートもメンバーも固定にしている。
就労支援機関、医療機関、ハローワークの担当者との連携を密に、サポート体制を構築している。