募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

就労支援機関の担当者が同席し、面接終了前のまとめの段階で、本人の発言をフォーロー（発言の言い換え等）を行った。

その他の配慮

面接後の職場の見学・体験を3日程度、1日1～2時間実施後、トライアル雇用制度を活用した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

総務部門では3人体制（主担当と補佐2人）、所属先では責任者が管理担当し、管理者からの就労報告や新しい内容の仕事をする場合は総務部門の補佐担当者がフォローをする体制となっている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

本人が利用している就労支援機関の担当者のアドバイスを受けながら、作業手順書を作成した。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

朝一人にならないよう、出勤時刻には他のスタッフがいるようにしている。
本人の申出により、休むことがある（通院などはその際にされていると思われる。）。
勤務時間は、就労支援機関の担当者とも相談し、月曜日から木曜日の週4日連続勤務、3日の連続休日にしている。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

共有スペースではあるが、所属の他のスタッフとは別の部屋を確保している。
他のスタッフが使う休憩所より静かであり、総務から目の届きやすい場所になっている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

本人の意見を聞き、就労支援機関のアドバイスも受けながら業務量を減らしたりしている。
季節により、室内での作業を多くしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

見た目でわからないため、スタッフに障害を周知している。責任者の会議での説明・他のスタッフへの伝達、就労開始前の段階で口頭による説明を行っている。

その他の配慮

他のスタッフの業務軽減に寄与しており、「こんな業務ができるのでは」とスタッフからの提案がある。
事業所としては、業務量を増やしてほしいぐらいの気持ちであるが、本人の負担の問題もあるためバランスを取りながら就業をさせている。
介護施設のため、利用者・同家族と接触する機会があり、介助を求められた場合は本人から断っているが、今のところトラブルとなったケースはない。