募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

面接時に障害者就業・生活支援センターの支援者が同席し、支援者から事業所に障害者の特性を伝えるとともに、難しい言葉のやりとりについて、本人が理解できるよう、分かりやすい言葉に置き換えて面接を進めた。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

ベテラン従業員に指導役を担当させ、作業指示、報告・連絡・相談の一本化を図っている。指導役に過度に負担をかけないよう支援者がフォローできる連絡体制とした。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

通常、客室1部屋当たり1人で清掃を行うが、作業量が多く丁寧さとスピードが求められる中、不得意な作業があり混乱を来したため、障害者が得意な作業（ベッドメイク等）を中心に仕事の組立てを行い、二人体制のペアで作業に当たるよう調整した。その後、障害者の習熟度によって、任せる作業を増やしていく。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

漢字が読めないことや難しい言葉が理解できないため、丁寧に分かりやすい言葉で指示をしている。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

障害者がパニックや衝動的になり表情が変わったとき、業務時間中でも更衣室に駆け込んで10分程度休憩することを認め、気持ちを落ち着かせてから仕事に戻らせている。