募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

応募者の希望に応じて、ハローワーク職員や地域障害者職業センターの障害者職業カウンセラー同行のもとで面接を実施した。希望があれば応募前に職場や仕事の見学・説明も実施可能である。

その他の配慮

事務職でも色々な仕事を切り出し、様々な障害特性に対応できるよう可能性を広げている。
（事務補助・パソコン入力・社内清掃・シュレッダー・植木手入れ・名刺作成補助・印刷・伝票綴り・用紙補充・書類の編纂　等）

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

総務課職員2名（係長と部下）を管理・相談担当者に定め、雇用障害者も総務課に配属して常に相談できる体制にしている。また、採用後も地域障害者職業センターのジョブコーチとのつながりを継続し、必要に応じて支援・相談を受けられるようにしている。仕事によっては、他部署からの依頼事務も多いが、必ず管理担当者を通じて業務指示を出すようにしている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

全ての仕事に対してではないが、本人の能力に応じて簡単なマニュアル（仕事のやり方・順番等）を作成している。ただし、理解できるものは口頭で説明している。毎日行う業務（清掃等）と曜日によって行う業務を決め、計画性を持って負担なく行えるように配慮している。また、日々の簡単な日報で進捗状況をフィードバック・管理している。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

常に本人の体調や通院を優先し、気兼ねなく休める環境作りに努めている。体調がすぐれず休みたい時は時間単位でも休めるようになっており、基本的に自身の有給休暇を活用する。急に休むことに対して周りの社員に気を使う障害者もいるので、休んだ分を別の日に振替えて仕事に出てもらうことも可能にしている。また、日々の日報で体調面の○×項目に印をつけてもらい、体調管理をしている。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

就業場所（本社）に個室を用意して、必要な人は状況に応じて自由に使用できるようにしている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

期限のあるような仕事はやらせず、基本的にはいつやってもいい仕事を任せている。また、突発的な仕事の指示は出さず、計画通りに業務をこなしてもらう。新規業務をやってもらう場合は、まずジョブコーチに相談し、本人の意向と状態を確認したうえでお願いする。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

配属部署（総務課）の職員全体に対して、雇用する前に障害の特性や本人の状態、配慮すべき事項を説明している。雇用後も本人から何かあったら、管理担当者を経由して全体へ周知するが、環境に慣れてくると自分からコミュニケーションをとれるようになってくるケースが多い。

その他の配慮

簡単な日報を毎日提出してもらい、何でも自由に記入してもらうことにより、担当者としての気づきと本人の悩みの解消につなげている。また、地域障害者職業センターのジョブコーチとは常に連携して相談できる体制を確保している。一人で作業したい人には、プライバシーパネルを設置し、仕切りを設けている。