募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

病院付属の支援機関と障害者就業・生活支援センターの職員が同席し、面接を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

パート勤務の従業員がつきっきりで指導した。当該者は話し方がやさしいため、任せられると判断した。支援機関に定期的に訪問してもらい、本人と面談して聴き取りをしてもらった。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

同じ作業の繰り返しであり、自信をもって作業をしてもらうため「肯定」から話をするよう心掛けた。さらに気持ちを切らさないように、1カ月に1回は本人を交えて話し合いをした。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

月1回の通院への配慮をしており、それ以外に休んだことがない。最初の3か月は慣れるまで勤務時間を5時間勤務とし、その後3カ月は6時間勤務、現在は7時間勤務と徐々に増やすようにしており、最終的には8時間勤務が目標である。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

休憩場所は仕事現場（空調完備・工場でも少し離れたところにある）で休めるようスペースを設置しており、冷蔵庫に飲み物（熱中症対策を含めて）も用意している。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

不良品を出すと怖いという意識があるので、落ちついて作業ができるようノルマはなく、ゆっくりと作業して良いことを説明した。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

職場の全員に説明しており、まず精神障害者の特性を理解してもらうために、支援機関の方に講師となってもらい勉強会を行い、受け入れ体制を整備した。

その他の配慮

研修にも参加してもらう（業務研修や総務関係のAED講習など）ことで他の従業員と同等の扱いをし、幅広い知識の習得ができるようにした。朝、他の職員がミーティング時間中の出勤になるが、ロッカーへ行くにはその場を通らないといけなかったので、担当者が一緒にロッカーまであいさつしながら行くようにした結果、現在は一人でもあいさつしながら通ることができるようになった。