募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

採用担当者2名が特別支援学校に出向き、進路指導部長、担任教諭、本人、ハローワーク職員と面談を行った。

その他の配慮

非日常の環境では構音障害（吃音症）が出るため、緊張せずに本人が話をしやすい雰囲気を作った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

所属部の課長と係長が担当している。指示にあたって、ある程度会話は成立する。作業に関するイメージがわかない場合は、言葉よりも視覚で理解を促すようにしている。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

機械組立に係る工程を担当しているが、徐々に担当業務を増やしている。また集中力の問題から1日に3回、別の工場に部品を運ぶ作業を増やした。体を動かし、少し環境を変えることで作業効率を上げる努力をしている。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

必要なことはメモにとって覚える習慣は身に付いているため、メモをとる時間を配慮している。作業では「認識」の違いから不良品を出すことがあるが、サンプル品を提示してヒントを出している。また同時に複数の判断を求められるような作業では、作業に時間を要するため、一度に複数の指示出しは避けるようにしている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、体調に配慮すること

水分補給を自発的にしなかったが、職場環境が夏場は暑いため、水分補給を定期的に行うように指導した。またパソコン作業に関してもパソコンルームが暑いため、作業の時間帯を午後から午前に変更した。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

自分の興味のある話では、相手の状況を踏まえずに一方的に話を続けてしまうことがあるため、その場の状況を説明し適切な対応を促すようにしている。また集中力が数時間で切れるため、切れそうな時は仕事内容や目先の環境を変えるように配慮している。