募集・採用時の合理的配慮

採用試験について、点字や音声等による実施や、試験時間の延長を行うこと

面接に時間をかけ、仕事内容や求人条件などの各項目をゆっくりと一つずつ口頭で説明し、本人が理解したことを確認しながら面接を進めた。

その他の配慮

本人より面接内容を録音したいとの申出があり、それを認めた。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

業務内容が専門的な内容であるため、所長が主担当者となり業務指導を行い、日々の相談対応も主に所長が担当しているが、他の職員も全般的にかかわっている。業務指導や相談は主に口頭で行っている。また、本人の机を所長の横に配置し日々の状況が把握できるようにしている。

拡大文字、音声ソフト等の活用により業務が遂行できるようにすること

新しくパソコンや音声ソフトの導入を考えたが、本人と話合いの結果、本人が以前より使用しているパソコンや音声ソフトを使用したいと要望があったため、その持込みを認め業務に使用している。また、USBなど業務で使用する物品には凹凸がわかるシールを貼り、触ることで判断できるようにした。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

特に配慮は行っていない。ただし、本人から通院などのために休暇の申出があった場合には柔軟に対応している。

職場内の机等の配置・危険箇所を事前に確認すること

採用後に社内レイアウト、危険箇所などについて説明を行い、レイアウト変更などを行う場合は本人と相談し行うようにしている。事務室内の机と机の間の床の電気配線がむき出しの状態であったが、それを整理し机の下に隠すようにした。どうしてもむき出しとなる場合は、配線にカバーをしてつまずかないようにした。

移動の支障となるものを通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

移動の支障となるものは通路に置かないようにしているが、置く必要がある場合は本人に説明し場所を確認した後に置いている。事務室内はパーテーションで区切らず机などを配置していたが、本人より、移動の際、壁などに触れていることで安心するとの意見があったので、パーテーションや壁を利用して事務室内に通路を作ることで、パーテンション等に触れ移動できるようにした。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

職員全員に障害の内容を説明し、本人も含めた全職員で配慮する事について話し合いを行った。利用者にも口頭で、障害の内容や配慮する事項について説明している。

その他の配慮

業務上電話を使用するため、電話機の置き場所を本人の机の上とし、使用しやすくした。毎朝の職員会議で、連絡事項やその日の全員の予定などを読み上げ伝えている。業務に必要な法令や業務連絡などについては、他の職員が内容を要約し口頭で伝え、本文をパソコンの本人フォルダに登録することで、本人が確認できるようにしている。
様式が決まっている提出書類の作成は、音声ソフトでは罫線などの判断がつかないので、本人がその報告内容を考えてメモを作り、そのメモを基に他の職員が提出書類を作成し、内容を本人に読み聞かせ確認後に提出するようにしている。