募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

病気の状態や配慮してほしい事項について、本人がうまく説明ができないことから、障害者就業・生活支援センターや関係機関の同席を認めることにより、本人の精神的な負担軽減を図っている。

その他の配慮

本人は病棟希望であったが、きめ細かな作業で覚えることも多いことから、肉体的・精神的負担を考慮して、軽い介護で負担の少ないデイケアに入ってもらっている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

事務長がすべての中心となって、何でも相談できるように配慮し、業務においては全職員がサポートできる体制作りを行っている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

作業の内容について、新人教育用の作業マニュアルを活用し、細かくわかりやすい説明を行っている。複数同時の作業指示はパニックになることから、一つずつ丁寧に指示をしている。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

勤務について、身体的な不安を和らげるため基本的には夜勤及び残業はさせないようにしている。休憩については、入浴介助をした場合は水分補給を名目にして15分休憩を取らせている。また休暇についても定期的な通院が必要であることから、取得しやすいように配慮している。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

疲れやすいことから、精神的に落ち着いてもらうことができるように、できるだけ他の従業員の利用頻度の少ない休憩室を使用できるように配慮している。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

体調面については、顔色を見れば疲れているかはわかるため、本人と相談をしながら徐々に負荷をかけるなど、特に気を配りながら無理をさせないように業務量を増やしていった。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

障害者の受入れに当たってはすべての職員に対して、同じ福祉の職場で働く人間として、仲間としての意識を持たせている。その思いが良い介護につながっている。

その他の配慮

質問することが苦手なことから、周りの職員が「あれっ」と思ったら逆に聞いてあげるように指示している。