募集・採用時の合理的配慮

面接の際にできるだけ移動が少なくてすむようにすること

面接当日は玄関まで出迎え、面接会場まで案内した。　

その他の配慮

下肢が不自由なことから座ってできる仕事を希望し、製品のバリ取りや研磨の仕上げ作業に応募された。ただ、作業場が2階にあり階段昇降を伴うことから、本人の負担や安全性を考慮し、1階で製品の包装及びパソコン入力を行う業務があることを説明し、両作業場の見学を行った。
本人はどちらでも構わないとのことであったため、結果的に後者での勤務となった。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

仕事内容の指示や相談は主に担当者を決め、対応するようにした。

移動の支障となるものを通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

• 作業を行う席は奥まった場所でなく、出入りのしやすい入口の席とした。
• 歩行の妨げにならないよう常に整理整頓を行い、通路には物を置かないようにしている。
• 車で通勤する職員の駐車場は会社から少し離れたところにあるが、本人には会社の敷地内に駐車スペースを確保した。

机の高さを調節すること等作業を可能にする工夫を行うこと

現状の机や椅子で特に支障がなかったことから、特に配慮する必要はなかった。

スロープ、手すり等を設置すること

和式トイレを洋式に改修した。

体温調整しやすい服装の着用を認めること

制服の着用はしてもらっているが、制服の内側は自由にしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

棚の上の製品を取り出すために踏み台を使用する必要があるが、本人には危険を伴うことから、本人から他の職員に声掛けがあった場合は協力するよう周知した。