募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

コミュニケーション能力には問題がないが、障害特性やその配慮についての説明のため、ハローワーク職員、障害者就業・生活支援センター職員の同席を認め、面接を実施した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

業務指導・配慮を行う担当者としてマネージャーを指定した。マネージャーが本人の体調管理や業務上の相談、休日の配慮などを行うとともに、マネージャーが他者を介さずに直接業務指導を行い、業務面での配慮を行っている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

会社では既存マニュアルに沿って業務を行っているが、その指導にあたってはマニュアル丸投げではなく、マネージャーが本人の習熟度に併せ段階的に実施させることにより、混乱や理解不足が起きないよう配慮している。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

本来、フルタイム社員は5交替勤務ではあるが、本人の障害に配慮し、8：30～17：30の勤務時間に固定するとともに、既存のシフト要員に入れないことにより、急な休暇に対応できる環境を担保している。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

休憩室は1つしかないため、他の従業員も共同で使用しており安静ということは困難ではあるが、交替で休憩時間を取得していくので、休憩室が混雑するような状態ではない。このため、本人も昼食後、昼寝を行うなど快適に過ごせる環境にある。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

本人を既存のシフトに入れず、補助的業務に従事させている状況であるため、現状としては本人の状況を見ながら、無理のない範囲で業務指示を行うことが可能な状態である。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

雇用前に本人の障害特性・配慮すべき点などをマネージャーから全従業員に対して説明しており、従業員はその指示に基づき対応するとともに、何か異常事態等があれば、マネージャーに即報告することとしている。