募集・採用時の合理的配慮

募集内容について、音声等で提供すること

採用条件は口頭で説明を行った。

採用試験について、点字や音声等による実施や、試験時間の延長を行うこと

筆記試験はせず、面接のみで選考を行った。面接場所の事務所がアパートの中の一つの部屋であったため、同じような入口で分かりにくいと思い、入口に目立つ置物をおいて分かりやすくしたり、段差のある場所を事前に伝えて気を付けるよう伝えたりした。

その他の配慮

当初、フルタイムで求人募集していたが、本人の希望に合わせパート勤務(1日5時間、週4日勤務、週所定労働時間20時間以上）での雇用を検討し、その条件で面接することとした。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

相談や業務指導は事業主自らが直接行っている。

拡大文字、音声ソフト等の活用により業務が遂行できるようにすること

レセプトを作成する業務があるが、本人に下書きをしてもらったものを参考に、話合いをしながら事業主又はアシスタントが作成している。文書を渡すときは大きい文字で印刷したものを渡している。スケジュール表も大きく見えやすいものを作成している。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

就業場所が毎日変わり個人宅であったりすることもあることから、本人の自宅に迎えに行き、就業場所まで送り、帰りは迎えに行くようにしている。通院は時間調整(午後からの出勤にする等）や休日にすることにより対応している。

職場内の机等の配置・危険箇所を事前に確認すること

施設などが就業場所の場合は、事業主かアシスタントが施術の場所まで案内などしている。個人宅が就業場所の場合は、訪問した際に通路となる場所に障害物やつまづきそうなものがあり、危険と思われる所がないか確認し、危険がありそうな場合は事前に避けてもらうようにしている。

移動の支障となるものを通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

事務所に出勤することは基本的にないが、事務所内の通路等には障害物となるようなものは置いていない。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

採用時、アシスタントの従業員に対して口頭で、障害の程度や現場で行う配慮など説明した。