事業所名

合理的配慮事例・28163

業種

製造業

従業員数

188人

職種・従事作業

一般事務

障害種別

肢体不自由

障害の内容・特性

先天性骨系統疾患による体幹の著しい障害

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

特段担当として定めているわけではないが、上司である総務課長や係長へ連絡・相談を行うよう指示している。

移動の支障となるものを通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

動線上には物を置かないようにし、スペースを広めに取っている。事務室入口から最も近い位置に机を配置したり、本来、来客者しか利用できないエレベーターや玄関に近い来客者用駐車スペースの使用を優先的に許可している。扉の向こう側が容易に確認できるように、扉のガラス部分を下方まで下げたり、ガラスがない扉もガラスをつけたりした。

来客用駐車スペースの
利用を許可した
（玄関まで約30m）

向こう側が見やすくなるように
ドアのガラス部分を下方まで拡大した

スロープ化した

向こう側が見やすくなるようにドアを全面ガラスに変更した

机の高さを調節すること等作業を可能にする工夫を行うこと

事務机の高さは他の従業員と同じであるため、踏み台や足載せ付きの椅子を購入し負担を軽減している。

踏み台（ピンク色）と足乗せのある椅子を配置した

スロープ、手すり等を設置すること

対象者の動線上には段差をなくすため、スロープ化をしている。階段にも身長に合わせた手すりを設置した。

スロープ化した

身長に合わせた位置に手すりを設置した

体温調整しやすい服装の着用を認めること

柔軟に対応している。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

他の従業員の勤務時間8：00～16：30に対し、体調に配慮し8：30～17：00と30分出勤をずらしている。12：45～13：00に行う室内清掃も免除している。月に1日通院のため休みを認めており、体調不良を訴えるときはその都度休ませている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

低身長であるため、見た目で判断がつくことから他の従業員に対し特段の説明は行っていない。

その他の配慮

採用当初はエレベーターのない建屋（第一工場）に配置していたが、段数の多い階段の上り下りの負担に配慮し、エレベーターのある建屋（第二工場）へ3年前より配置換えした。就業時間内で終わるような業務量に調整して与えている。左右の足の長さが異なるため、社員用の室内靴を特注した。タイムレコーダーや出勤表を20センチ程下げた。第一工場で会議等を行うときは社用車で送迎を行っている。

社員用の室内靴を
特別に製作した

タイムレコーダーの位置を
約20センチ下げた

出勤表の取り付け位置を
約20センチ下げた

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細