募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

ハローワークの担当者の同席を認め、職域開拓や本人との関わり方、障害についての説明を行ってもらった。

面接を筆談等により行うこと

筆談、手話を使って面談を行った。雑音がなく、静かに面談できる部屋を確保した（普段は音楽を流しているが面接時は止めた）。面接時に本人の正面でなるべく近い所に座った。

その他の配慮

視覚教材（ホワイトボード）を使用した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

相談担当は面接を行った社長で、業務担当は体験時に本人とコミュニケーションがとれたお菓子作りの担当者を配置している。

業務指示・連絡に際して、筆談やメール等を利用すること

勤務、緊急時にはメールやLINEを使用する。業務から電話応対は除いている。背後からの声掛けや複数の音の混ざり合う場所では指示や声掛けは行わない。卵のパックの種類が8種類くらいあるため、その都度見本を作り習得できるよう配慮している。今後、種類ごとに写真を掲示する事も検討している。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

労働時間、休日は本人の希望も含め調整している。

危険箇所や危険の発生等を視覚で確認できるようにすること

業務は複数で行っているが、卵の洗浄ラインで従業員同士の姿が見えない場所（屋外から屋内にラインが延びており通常は声で合図をしてから卵を流す）にパトランプを設置（緊急時はパトランプ点灯）した。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

本人了解にて、全従業員へ障害の内容、本人への声の掛け方、手話の習得、本人の「聴こえ」のレベル等について具体的に説明した。