募集・採用時の合理的配慮

面接の際にできるだけ移動が少なくてすむようにすること

設置済みのスロープや事務所内を車いすでスムーズに移動できるか、改善点はないか確認するため事務所で面接を実施した。

その他の配慮

通常の選考では適性検査とIT（パソコン）の試験を行っているが、いずれも免除し、面接のみで選考を行った。介助者の面接同席は行わないが、保護者には待合室を設け待機してもらった。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

総務課、採用・教育課、情報システム課の3つの部署があり、総務課、採用・教育課に身体障害者を各1名、情報システム課に身体障害者2名、精神障害者1名を配属しているが、それぞれの課で担当を決め業務指導や相談を行っている。総務課と採用・教育課は同じ部屋にあるので、介助が必要なときは同室の社員が行っている。

移動の支障となるものを通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

事務所内で車いすがスムーズに移動できるよう、机の配置を変え、書類棚やラック等を整理整頓し、エアコンの風が直接当たらず、移動が少なくて済む入口付近に席を設けた。

机の高さを調節すること等作業を可能にする工夫を行うこと

車いすでのデスクワークが可能な高さに、机や作業台の高さを調整した。

スロープ、手すり等を設置すること

既に設置済みのため、特別な工事は行っていない。

体温調整しやすい服装の着用を認めること

無痛無感症で体温調節ができないため、クールベストの着用を認めているが、ビル内は空調で適温に管理されているため、これまでのところベストを着用する機会はない。

出退勤時刻・休憩・休暇に関し、通院・体調に配慮すること

通勤で使用できるバスの本数が限られているため、バスの時間に合わせ出退勤時刻を調整し、バスに乗り遅れることがないように、同事務室内の社員が声を掛けるようにしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

車いすの使用については、全社員、配慮が必要な点を理解している。障害の詳細については管理者のみが把握し、業務上配慮が必要な点については、同事務室内の社員のみに説明している。

その他の配慮

広い通路に面したロッカールームの入口近くの出し入れしやすい高さのロッカーを使ってもらっている。別の階に移動するときは、介助者を付け、スムーズに移動できるようにしている。