募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

ハローワークの一般求人による応募で、面接の際に、対象者自身より難病の告知があった。素直さ、真面目さを評価し、対象者を採用した。3カ月の試用期間を設けて体調をみながらOJTを実施した。

その他の配慮

就労支援機関の職員の同席はなかったが、具体的な病状などを時間をかけて対象者より説明を受け、障害特性を理解した上で、当社での受入れが可能であると判断した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

担当者は現場責任者（以下「担当者」という。）とし、毎日の体調管理を行うとともに、月1〜2回の通院後に、医師の指示事項などを確認する時間を設けている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

勤務時間は、他の従業員と同様に8時15分〜17時であるが、一週間の業務スケジュールは対象者の通院日や検査日に併せて柔軟に対応している。また、通院は有給休暇を利用している。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

少人数の職場であるため、製品の瓶詰め、シール貼り、配達やフォークリフトでの商品の移動などの現場作業からパソコンを使った事務作業まで幅広い業務を担当しているが、対象者の体調を確認しながら勤務時間や作業量が過重な負担とならないよう、担当者が調整している。

作業の様子（1）

作業の様子（2）

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

1.対象者の同意を得て、病名は全てオープンとし、全従業員に障害特性を説明し、毎月の定期的通院に対しても理解を求めた。
2.いつでも担当者に相談のできる職場環境を整備し、対象者が事業所にとって必要な人材であることを意識付けた。

その他の配慮

1.3か月の試用期間を設けて対象者の体調をみながらOJTを実施した。
2.フォークリフト運転技能講習を会社負担で受講させ、安全管理はもとより、業務の幅を持たせた。