難病患者の介護業務における合理的配慮事例

2017年度作成
事業所名
合理的配慮事例・29016
業種
福祉業
従業員数
141 人
職種・従事作業
グループホームにて介護業務全般に従事
障害種別
難病(全身性エリテマトーデス)
障害の内容・特性
症状として、発熱、全身倦怠感、易(い)疲労感、食欲不振、体重減少などがみられる。

介護業務の様子

事業所外観

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

1.対象者は自ら「難病」に罹患していることを明らかにして採用面接を受け、明るい性格であることが印象的であったことが採用の決め手になった。また、「難病」があるため勤務時間や休日などの制約はあるが、これまでの障害者雇用の経験から、「難病」があることは個々のスタッフの一つの特徴として捉えて対応している。
2.対象者の体調が悪いときはいつも気兼ねなく申し出てもらうようにしている。また、服用している薬が変わったときは、通院の頻度が多くなるため、対象者の申し出により、月単位で定めている「勤務表(シフト表)」を通院の頻度に合わせて変更できるように配慮している。
3.対象者は、週2日の休日があるが、通院しなければならない曜日をあらかじめ休日に充てることを最優先している。また、通院日の変更が必要な場合には、即応できる勤務(シフト)態勢を整えている。
4.勤務時間は他の従業員と同様であるが、その日の体調により、始業時刻、終業時刻を柔軟に変更できることを周りのスタッフ全員が了解しているため、対象者も体調不良などを自ら感じとって、大事に至らないように自覚して業務に取り組んでいる。
なお、今では、対象者は安心して業務に集中することができるようになり、介護業務に強い関心を持つようになって、国家資格である「介護福祉士」の資格取得にチャレンジし、仕事だけでなく、介護の勉強に関しても時間を作って頑張っている。

配慮を受けている障害者の意見・感想等

当事業所に入社する前は、営業(販売)職であったため仕事のストレスが大きく、また、通院する場合もすべて年次有給休暇を使っていたが、その年次有給休暇取得も会社への気兼ねがあった。当事業所では、「難病」に対する協力と理解が当初からあり、なんの気兼ねもなく、通院もできている。大変ありがたく感じている。

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