事業所名

合理的配慮事例・29035

業種

製造業

従業員数

348人

職種・従事作業

納入資材の受入れ、検品、資材倉庫管理

障害種別

筋強直性ジストロフィー

障害の内容・特性

全身の筋力低下のため動作に制限があり、歩行、重量物取扱い、全般的な動作速度に困難性を有する

募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

中途障害のため特になし

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

中途障害のため特になし

その他の配慮

中途障害のため特になし

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

発症時点で行った担当業務変更の際は当該業務の前任者を業務指導の担当とした。その後は進行性の疾患であることも考慮し、担当部署の管理者と管理課の管理者が日常的に状況確認、相談を受けている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

対象者は地域性により自家用車による通勤を行っていたため、対象者に対しては進行性の疾患であることを考慮し、年1回自動車教習所における自動車運転の適性検査を受けてもらい、運転の可否を判断していた。しかし、今年度の検査結果を踏まえ、自家用車通勤から会社運営の通勤バス利用に切り替え、通勤時の事故発生リスクの軽減を図っている。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

平成12（2000）年入社。当初は肉体的な負荷が大きい現場作業の担当であった。入社後2年目に発症し、発症時は病名・原因がわからない状況であったが、同工程の作業者からの状況確認、対象者本人との相談の上、肉体的な負荷の少ない資材受け入れの業務に異動を行った。異動後は基本的に1人での作業であったが、病状の進行に合わせて平成25（2013）年11月から月曜日〜金曜日午前中にシルバー人材センターからの派遣要員を1名配置し、主として資材の運搬・積み下ろしのサポート業務を行うことで、対象者の肉体的な負荷が軽減している。

勤務する資材倉庫

資材倉庫内での納入数量確認作業の様子

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

社内については対象者の同意を得て、異動発令時に、異動元、異動先の従業員に対して、事情説明を行った。また、納入業者に対しても異動直後に作業指導者より「動きに制約がある」旨の説明を行った。

その他の配慮

取扱い製品が大型であり、工場の敷地面積も広いため、部署により工場内の移動に自転車を使用している。対象者については体の動きが制限され、転倒の危険も考えられるため、三輪の自転車を準備し、対象者専用として使用させている。

出荷待ちの製品

対象者専用の三輪自転車

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等