募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

体調や就労経験を詳しく知るため、また、対象者が心細く感じないように就労支援機関等の支援者に同席を依頼した。

その他の配慮

面接時に、通院、服薬、休憩、指示の仕方等、配慮が必要な事項の確認を行った。
また、対象者の希望の有無を確認しながら1〜5日間の職場実習や職場見学会を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

誰に対して質問すれば良いかが分かるように、担当者を配置している。
また、支援機関の職員や、外部のジョブコーチに対象者に合った業務の覚え方やスタッフとのコミュニケーション支援を依頼している。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

• 作業の手順や、勤務表の書き方、社内のルール等を写真付きのマニュアルにして事前に手渡している。
• 業務週報を作成し、多忙により対象者が指導担当者と接する時間が少ない場合を考慮して、「聞けなかった質問」、「週の出来事」、「相談事」などを自由に記載できるようにしている。質問等に対しては担当者が必ずコメントするようにしており、この週報を活用することによりコミュニケーションの補完を行うことができている。

マニュアル写真1

マニュアル写真2

業務週報写真

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 職場環境に慣れるまで短時間勤務とし、段階的に勤務日数・時間を増やしている。また、定期的な通院日は予め把握しておき、通院しやすい環境を整えている。
• 連続勤務が疲れてしまう場合は、出勤日数の調整も行っており、こまめに休憩が必要な場合は、分割して休憩できるように配慮している。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

休憩時間においては、事業所内に限らず事業所外での休憩の希望があった場合に許可している。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

業務に優先順位（例：1、洗濯機を回す　2、お冷やしタオル　3、お冷やしパット　4、乾いた洗濯物をたたむ　5、床清掃）をつけて、順位の高いものから順に覚えてもらうようにしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

入社前に対象者の同意を得て、グループウェアを通じて、受入れ店舗に配慮事項や特性を連絡している。

その他の配慮

対象者が行った作業に対しては、毎回目を見て「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えることによって、孤独感の軽減につなげている。