募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

採用面接時に、対象者を支援している就労支援機関の支援員（以下「支援員」という。）に同席してもらい、状況に応じてフォローをしてもらった。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

業務ごとにチームを作っており障害のある従業員の中からもリーダーを選出し、指示はリーダーへ出すようにしている。そのほか、障害者職業生活相談員（以下「職業生活相談員」という。）が5名おり、状況をみながら随時声がけをするようにしているほか、週報を提出してもらい、その中で体調などを確認し個人面談を月1回行っている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

マニュアルに沿って説明し、マニュアルを見ながら業務を進めている。また、対象者自身で理解し、確認していける人材に成長することを期待し、無理のない範囲で何らかの新しい業務にチャレンジしてもらうよう伝えている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 基本は7時間勤務である。また、対象者個々の体調に応じて適宜休暇を申請してもらっている。
• 休憩は昼に1時間のほかに適宜自由に取ることができる。昼以外の休憩は、特に時間を定めてはいないが、1日に10分〜15分程度である。もし体調の関係で急に早退することがあっても、他の従業員がフォローできる態勢を整えている。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

特段休憩するためのスペースは作らずに、対象者自身の好きな場所で過ごすことで気分転換をしてもらっている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

定期面談と週報をもって対象者が感じていることを把握できるようにしている。また、支援期間が終了してもまだ対象者の就労状況に不安がある場合には、職場定着のために地域障害者職業センターのジョブコーチ支援を活用している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

障害のある従業員の入社がき決まった場合には、就労を開始するタイミングで他の従業員に対して周知し、注意事項を説明している。

その他の配慮

高い能力を持っている障害のある従業員が多いので特別視せず、しかし体調や状況に応じてストレスを抱えないように支援員、職業生活相談員、ジョブコーチによるフォロー体制をとるようにしている。