事業所外観

1．事業所の概要

当社は、交通、イベント、列車見張などの警備業務を主力に本社を長野市に置く、県内草分け的な警備保障会社として、平成5年（1993）年4月に、長野県公安委員会認定を取得し、長年の実績を有する県内屈指の警備保障会社です。

創業以来20余年、長野県、新潟県、山梨県、愛知県を中心に確かな信頼と豊かな警備経験で安心、安全をお守りしています。

当社は県外1拠点を含め、9拠点の営業基盤を有する全県を網羅する「郷土色豊かな全国レベルの警備保障会社」と自負しています。

また、設立以来警備員各種資格取得に注力し県内最多の警備員数、県内最多有資格者在籍警備保障会社として、高い評価と確固たる信頼を得ております。それゆえに当社の会社的責任の重大さを自覚し、当然のことながら厳正確実、的確な業務遂行に徹しています。

今後も「安全」に対する社会的ニーズに応えるため、日々警備業の専門的な知識と、資質の向上に研鑚し、高度な人材育成に努めています。 365日、全社員一丸となり総力を挙げて安心、安全をお届けします。

2．経営理念

上記に基づき、時代や環境そしてお客様のニーズの変化の本質を、たくましい想像力を持って的確な判断の基、精度の高いセキュリティ環境を社員一丸となって想像して創りあげていきます。

3．当社の特徴

警備員としての「七つの誓い」を遵守しています
～信頼され好かれる警備員になるために～

1. 一.私たちは誇りと責任を持って仕事にあたります。
   

   交通誘導警備員は、地域住民からすれば、工事関係者の一員であり現場の代表者なのです。
   常に自分の果たすべき役割と責任を自覚して仕事にあたります。

2. 二.私たちは誠意と感謝の意が伝わる交通誘導を行います。
   

   交通誘導の目的を達成するためには、通行人に対して誠意を持ってお願いし、協力を得る事が重要であり、また、協力してくれた人には感謝の意を伝える事が大切です。

3. 三.私たちは誘導に関する知識や技術の向上に努めます。
   

   我々の仕事は、現場の安全確保です。工事現場の様々な要望にしっかり答え、喜んでもらうのが仕事です。
   交通誘導のプロフェッショナルとして必要な知識、技術を身に付けます。

4. 四.私たちは”おしゃれ感覚”を大切にいたします。
   

   我々は公道上の”シグナルマン”です。まず身なりがきちんとしていなければ、通行人等との信頼関係が生まれません。
   制服、帽子、靴は汚れていませんか。上番・下番の際も気遣いが必要です。

5. 五.私たちは現場責任者への挨拶をきちんといたします。
   

   交通誘導の仕事は、挨拶から始まると言ってもいいでしょう。
   『おはようございます。本日担当させていただく、全日警サービス長野の○○です。宜しくお願いします。ご指示が有れば伺います。』といった具合に、挨拶を行えば印象も良くなり、安心して仕事を任せてくれます。遅刻や早退は、警備員失格です。

6. 六.私たちは明確な合図と敏活な行動に徹します。
   

   解りやすく、てきぱきとした合図は、周りに良い印象を与えるだけでなく、一般車輛等も自然と従ってくれ、事故防止にもつながります。
   自分自身の身の安全を確保するためにも、基本動作は身につけておきましょう。

7. 七.私たちは同じ釜の飯を喰う仲間として助け合って仕事に取り組みます。
   

   私たちは、常に危険な現場で働いているのです。
   現場ではこれまで培った知識や経験を活かし、相互に助け合い、連携しながら、息の合った誘導業務を実施します。

この「七つの誓い」は当社の警備員が『安全は日頃の努力と気配りで』という指針の基、人命尊重を最優先させ、日々良質警備の向上に努め、実施していることです。

4．障害者雇用の取組

障害者雇用に関しては、障害種別に関係なく採用することを基本としています。結果として肢体不自由、知的障害、精神障害、難病などの障害者が雇用されています。しかしながら警備業ということもあり、「危険を回避できる」人材であることが採用の必須条件です。知的、精神、難病などの障害のある人の面接は、ハローワークの担当者からの詳細な情報を元に、時間をかけ、ときには同席を依頼し、障害特性を十分理解した上で採否を決定します。勤務時間もシフト勤務のない日勤の勤務からスタートする場合もあり、人それぞれに配慮をかかせません。

入社後約2週間はベテランの従業員が教育係を担当し、経営理念や安全教育を含めた導入教育を行い、不安やストレスを解消し、自信に繋げていきます。同じ職場で働く他の従業員に対しては、障害の内容や特性、配慮が必要とする点を説明し、理解を求めています。

また、作業現場までは公用車で乗り合わせていくため、短時間勤務の働き方は難しいが、通院や体調のすぐれない日は対象者自身の申し出により、いつでも休暇が取得できるように柔軟に対応しています。

体調管理においても、毎朝の声かけはもちろんのこと、一日の業務終了後、事務所に戻った際には直接営業所長が声をかけ、体調の把握に努めています。また、定期的に上司が面談を行い、いつでも相談できる環境を作っています。

障害のある従業員の職場配置に関しては、従業員個々の症状に配慮しながら本人に適した現場を選んでいます。たとえば、交通誘導業務を行なう視力に不安がある従業員には、片側交互交通の始点と終点に配置せず、工区内の枝道からの車の誘導、重機の出入り場所などに配置し安全に配慮しています。また、難病で大腸や小腸に炎症のある従業員には、すぐにトイレ対応ができるように、少人数の職場には配置しない、食事も数回に分けて少量ずつ食べられるように休憩時間を配分するなどの配慮をしています。知的に障害のある従業員には、対象者をよく知る上司が担当し、「指示は具体的にすること」、「理解できないことがあれば繰り返し説明すること」を徹底しています。

交通誘導

その他、教育訓練においても、警備員として習得しなければならない基本的教育は、障害種別にかかわらず全員が受講し、業務上当社に必要な資格取得に挑戦させています。

また、就労支援をする職場責任者も、「障害者職業生活相談員資格認定講習」を受講し、障害者雇用の理解や就労支援に積極的に取り組んでいます。

警備業は「個々の顧客の依頼」を受けて、「生命身体の安全」と「財産の保護」を仕事にするものであり、社会の秩序維持に貢献する職業です。そのため信用が最大の売り物になります。信頼を得るための警備員の育成に力を入れて取り組んでいます。

警備員の仕事は、流れの激しい今の社会の中で顧客の個々のニーズに的確に対応して安全、安心を維持していくには、常に向上する意欲を持ち、努力をすることが必要です。
作業マニュアルで、どのように詳細に規定したとしても、現場の警備員は、最終的に単独（一人の個人）で仕事を行うことを求められているということを理解して、私たちは日々努力し研鑽して業務にあたっています

当社の財産は『人』です。ひとの力で成り立っています。障害があろうとも、誰もが健康で活き活きと、長く働けるような職場環境や体制作りを目指しています。人材は宝です。それを大切にすることが会社としての使命であると考えています。

執筆者：株式会社全日警サービス長野代表取締役社長　浅妻　豊