発達障害者の事務職における合理的配慮事例

2018年度作成
事業所名
合理的配慮事例・30207
業種
教育、学習支援業
従業員数
165人
職種・従事作業
事務職、データ入力業務
障害種別
発達障害
障害の内容・特性
  • 気持ちの浮き沈みがある。
  • 日によって体調が悪いときがある。
  • 仕事の優先順位の判断ができないため、明確に仕事内容の指示をするなどの配慮が必要である。
障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細
  • 新しい仕事を依頼するときは、対象者の心の準備期間を設けるため、事前にその都度、対象者本人に直接確認しながら進めている。
  • 連絡簿を用意して、対象者と担当者との伝達事項は、口頭(ことば)だけではなく具体的に紙に書いて、お互いに一つひとつ確認しながら仕事を進めている。
  • 採用当初は、対象者本人と職業センター及び障害者就業・生活支援センターの担当者が、1か月もしくは1か月半ごとに本人の仕事量や体調管理等の確認のための面談を行っていたが、最近はお互いに相談をしながら、少しずつ間隔をあけるようにしている。
配慮を受けている障害者の意見・感想等

自分に発達障害があることが分かったのは、2、3年くらい前のことです。今までは一般就労でしたが、なかなか上手くいかないことが多かったため、障害者雇用で働く決意をしました。

「発達障害」ということを、自分自身受け止められない状態での就職でしたので、かなり複雑な気持ちと、不安、戸惑いが大きかったのですが、実際働き始めてみると、障害の有無に関係なく、私を一人の社員として暖かく迎え入れて下さいました。私の得意なことを活かせるような仕事を任せて下さいますし、「大丈夫?無理しないで」と体調や心理面に、細やかに配慮をして下さいます。また、休憩時間なども、一人でゆっくり過ごせるような場所を確保していただき、心身ともにリフレッシュできるのでとても助かっています。

今では、自分からできそうなことを見つけ、いろいろチャレンジしてみたいという気持ちになり、仕事に対して、とても意欲的になりました。周りの方も私の気持ちを汲んで下さり、いろいろ挑戦させて下さいます。少しずつではありますが、当初は無理だと思っていたことができるようになり、今ではそれが自信につながりました。もちろん失敗もするし、上手くいかないこともありますが、それは自分を成長させてくれるきっかけなのだと思えるようになり、自分自身の成長を日々感じています。

今の会社で働き始めて、約1年くらい経ちますが、本当に感謝の気持ちしかありません。このような前向きな気持ちで働き続けられるのは、周りの方々のサポートのおかげです。会社の方々はもちろん、ハローワーク、障害者職業センター、いろんな方々のサポートがなければ実現できなかった日々なのだと感じています。

私に関わって下さった全ての方々に心から感謝しています。この気持ちを胸に、会社、そして地域の方々に少しでも多く貢献できるように日々努力し、成長し続けていきたいと思っています。

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