募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

対象者が人工透析治療を受けている関係上、本人と話し合いを行い、透析治療時間以外でかつ、体調の良い日を選んで面接を行った。

その他の配慮

対象者の実務経験が生かせるように事務職として採用した。また、重い荷物の移動等については、身体的に好ましくないので回避することの確認を双方で行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

担当者である本部長との面談を3か月に1回程度行っている。内容的には、一人暮らしであるための困りごと、親類のことなどプライベートな部分においても相談に乗っている。また、主治医より治療に関する診断書が出た場合には、その内容に応じて体調に無理のない範囲で仕事を行えるように配慮している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

勤務時間については、基本的に8時30分～17時30分までとし、月曜日、水曜日、金曜日の14時からは、同病院で透析治療を受けている。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

• 透析治療当日は、仕事中でも体調が思わしくない場合には、早めに仕事を切り上げて透析治療を受けることができるように配慮している。
• 透析治療後の体調が思わしくない場合には、病院のベッドでしばらく安静にしてから帰宅するようにしている。また、状況に応じて職場の同僚が自宅まで送るなどの配慮を行っている。
• 重量物等の持ち運び及び高い棚に持ち上げる作業等については、同僚が行うなどの配慮をしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

• 対象者の障害の内容について、全員に周知することで、透析治療当日の時間的な配慮に関して、理解と協力が得られている。
• 対象者の給与体系は、基本給、管理職手当て、職務手当ては一般職員と同じ待遇であるが、調整手当てに関しては、透析治療を受けることで勤務できない時間帯分を減額している。また、昇給、賞与についても他の職員と同じように人事考課を行っている。

その他の配慮

職場の同僚が、対象者の声のトーンや言葉使いで体調の不具合に気づき、同僚より本部長に報告を上げて仕事の時間等についての配慮を行えるように取り組んでいる。