事業所名

合理的配慮事例・30224

業種

医療・福祉

従業員数

253人

職種・従事作業

トイレ等の施設内清掃、入浴介助の補助、ゴミの収集、車いすの清掃等の作業。

障害種別

精神障害

障害の内容・特性

パニック障害：自分で納得できないと次へ進めない。覚えたことは確実に進めるが次々と仕事を与えると手が止まる。自ら話しをすることが苦手。

その他

障害者職業生活相談員

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

養護学校（特別支援学校）在学の時（2年生～3年生）に職場実習を複数回実施し、対象者の障害特性、職業適性等を把握するとともに、当該校との情報共有を行った。

その他の配慮

• 勤務時間については、他の従業員が通常8時間のところを対象者本人の希望に配慮し、1日6時間勤務とした。
• 採用に際して、メンテナンスカート、ほうき、チリトリ、清掃中表示パネルなどの清掃用具については、対象者の慣れに配慮し、在学中に学校で使用したものと同様の用具を整備した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

施設全体を管理している生活相談員が日々の作業状況を把握し、清掃後の確認及び業務指導などを行っている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

清掃作業やゴミ収集の作業手順書（作業マニュアル)などは、ジョブコーチの支援を得ながら、対象者自身が作成した。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

洗濯・清掃担当者が休憩する場所は完備されているものの、対象者については、12時～13時までの休憩を自宅で取ることも認めている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

現在は、施設内清掃、ごみ収集等の4種類の業務を担当しているが、新しい業務を担当してもらう場合には「試しにやってみて」というように、試行期間を設けて、対象者の適応状況を確認している。また、対象者にとって難しい場合には、別の業務の検討も行っている。なお、対象者には、「試しであること」を伝え、精神的な負担にならないように配慮している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

• 年2回の職員会議で、対象者が、他の職員に対して、自分から話をかけることが難しいことから、周囲の職員が意識して、声かけを行うように説明した。また、日々の朝礼等においても対象者の状況を確認しながら、施設長が意識して声かけを行うようにしている。
• 社内イベント（忘年会など）への参加については、対象者の意思を尊重しながら対応している。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等