募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

対象者本人から面接時の配慮は、特に必要ないとの申出であったが、対象者の負担を極力軽減するため短時間の面接のみを行った。

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

就労支援機関の同席も可能ではあったが、対象者の希望により単独での面接となった。

その他の配慮

面接時に勤務地の希望を聞き取り、通勤の負担が少ない勤務場所を予め提案した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

対象者の業務指導や体調管理は現場の責任者が行うようにしている。現場で解決できない課題が発生した場合は、本社の人事管理者に速やかに連絡が届くように連絡体制を整備している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

定期的な通院が必要なため、毎月の勤務表作成に際しては、優先的に休めるようにしている。勤務時間についても対象者の体調（体調に波がある）を見て、1日5～8時間の範囲で弾力的に勤務できるようにしている。また、通勤の負担を軽減するため勤務場所については、対象者の居住地に近い場所に限定した。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

清掃、ベッドメイキング、布団上げ、庭の手入れなど仕事の内容が多岐にわたっているため、対象者ができる仕事を一つひとつ現場の責任者とともに丹念に積み上げていった。時間はかかるが対象者が無理なく自信を持って仕事をするためには互いにわかり合うことが大切と考え、コミュニケーションを重要視した。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

対象者本人の障害特性等のプライバシーに関することは、現場の責任者のみに周知している。ただし、周囲の社員に対しては、対象者の体調不良に気付いたときには積極的に協力するように現場の責任者が伝えている。

その他の配慮

体調が悪いときや業務上の課題が発生した場合に、スムーズに対応できるように現場の責任者が常に声かけや気配りをしている。