対象者本人からの要望が特になかったため、面接は学内の通例通り（嘱託職員の場合の）20分間で行った。

ハローワークからの紹介であり、ハローワークの難病患者就職サポーターより、歩行困難、手の震え、呂律が回らないことがあるなどの事前の情報提供があった。本人からの要望がなかったため、面接時の同席はなかった。

所属部署の課長と職員3名が、担当者として業務の指導や相談に当っている。

・勤務は9時～17時（休憩1時間）、週5日。月1回の通院の際は、振替休日（土日祝日も勤務の場合あり）や年次有給休暇を利用している。
・朝のミーティングで体調を確認したり、所属部署の職員と定期的に昼食を一緒に摂るなど課内でのコミュニケーションを図り、体調不良による休暇取得や業務調整の相談などがしやすい環境を整えている。

・本人の担当する業務に、学内の少し離れた別棟まで課内の郵便物を持ち運びする業務があるが、常時歩行に杖が必要なため、重いものや大きいものを持つことのないよう、またスピードを求めることのないよう配慮している。
・体調が悪い時や、通院後の数日間は治療の影響により体調不良となるため、静かにゆっくり業務に就けるよう業務量や内容を調整しており、窓口の応対はできるだけ他の職員が行うようにしている。

採用当初に、所属部署の職員にのみ症状や業務上の配慮を簡単に説明した。当人が特別扱いを希望していないこともあり、他の職員には説明していないが、常時杖を使用していることもあり外見上判断できるため、周りの職員からは自発的に配慮が行われている。